我が家の愛犬、どうして想像妊娠は起こるか?

それではどうして想像妊娠はおこるのでしょうか。これは交配をしたメス犬でもしていないメス犬にも起こりうることです。発じょうして排らんが起こる時期になると黄体ホルモンが分泌されるということは「犬の生理」の項で学習済みですが、この黄体ホルモンが長い間分泌されることによって、犬の想像妊娠となるわけです。黄体ホルモンはし宮に受せい卵を着床しやすくすると共に、着床後は妊娠状態を継続して保つ役割があります。妊娠が成立しなければ役割がないので黄体ホルモンの分泌はストップするはずなのです。ですが犬の場合は発じょう後期というものがあるように、妊娠していなくてもすぐには黄体ホルモンの分泌がとまるわけではありません。妊娠した場合よりも黄体ホルモンの分泌は少ないのですが、これが出ている間は妊娠を維持しようと体が働いてしまいますので、妊娠していなくてもそのような症状が出てしまうのです。だからといって全ての雌犬に想像妊娠の症状が出るわけではなく、黄体ホルモンの量がごく微量の場合は想像妊娠の期間が短くて気づかないか、想像妊娠が起こらない場合があります。黄体ホルモンの量が多い場合は、想像妊娠も長く続いてしまいます。

我が家の愛犬、想像妊娠になると・・・?

犬は発じょう後、2ヶ月ほど黄体ホルモンが少量ながら出続けます。その影響で妊娠の症状が出てしまうので、交配をさせた雌犬の飼い主にとっては受せいしたものと勘違いしてしまうでしょう。新聞紙や布などを与えると1ヶ所に集めて巣作り行動をとったりします。飼い主の脱いだ服をくわえて持っていってしまったりもします。中には、ぼ乳まで出る犬もいて、小さなヌイグルミを抱えて授乳させるような行動をとったりします。お腹も膨らんできますので妊娠と勘違いされる飼い主もいるでしょう。つわりを見せる犬もいますが、実際の妊娠でのつわりは排らん後20日あたりですので、発じょうから1ヶ月ほどでつわりなどを見せる場合は想像妊娠の疑いがあります。これら全ての症状は無発じょう期に入ると共に自然におさまっていきます。

想像妊娠ではなく・・・、偽妊娠とは・・・?

何故犬の場合は想像妊娠と呼ばずに偽妊娠と呼ぶのでしょうか。想像妊娠とは、人間でいえば強く妊娠を望んだり、反対に妊娠に対して強い恐怖感を持っていたりすると、妊娠に似た兆候のヒートが止まったりつわりの症状が出たり、お腹まで膨らんできたりします。一方犬の場合は自らが妊娠を望むわけではありませんので、あくまでもホルモンのバランスによるものですので「偽妊娠」と呼ばれます。獣医師によっては正常なことだと唱える人と、病気だと唱える人がいて、正確なところは確定されていません。何故なら無発じょう期に入ると自然と元に戻ってしまうからです。

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